不動強靭柵砂防護タイプ
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特徴・構造
安心と安全を提供するための〈特 徴〉
斜面中腹に設置される土砂防護柵において、ワイヤロープ・金網を用いた構造物は、施工性に優れる一方で土砂がネット部分に堆積すると斜面下方へ大きく膨らむ形になり、見た目の不安を感じる事があります。
不動強靭柵は優れた性能・施工性・景観性を追求しつつ、土砂堆積時に極力変形を抑える構造にすることで、機能的な安全はもとより安心感を与えるように開発されました。
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- ①ワイヤロープ
- 本構造の要となり、一般流通品より強度の高いワイヤロープを用いています。
- ②硬厚金網
- 一般的なひし形金網より、高強度の素線を編み込んだ硬厚金網を使用しています。
- ③支柱の軽量化
- ワイヤロープの複数配置によって支柱に掛かる荷重が分散し、従来工法※に比べ半分以下の重量になっています。
※斜面中腹タイプ土砂防護柵との比較
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- ④ワイヤロープの複数配置
- 支柱間及び支柱とアンカーを接続するワイヤロープを複数配置しています。
荷重が大きく掛かる柵下部は、横ロープ間隔を狭く配置することで、剛性確保と変形量(はらみ出し)を抑制します。
<正面図>
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<イメージ図>
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<横断図>
実験・性能
自社所有の実験施設において、実物大での実証実験(衝撃荷重及び静的荷重)を行っています。
衝撃実験
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- ■衝撃力
- 172.5kN/㎡
- ■柵延長
- L=15m(支柱間隔5.0m)
- ■斜面勾配
- 約50°
- ■流下土量
- 約100㎥
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衝撃実験実施状況(流下前)
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衝撃実験実施状況(流下中)
堆積実験
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- ■単位堆積土量
- 17.22㎥/m
- ■柵延長
- L=15m(支柱間隔5.0m)
- ■斜面勾配
- 約40°
- ■堆積土量
- 約258㎥
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堆積実験実施状況
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変形量(はらみ出し)計測